シロアリは本当は白くないとご存知でしたか?
一般的に知られている「シロアリ」は白い色をしていますが、実際は「白くない」ということをご存知でしょうか?
「白い」シロアリは幼虫のシロアリです。他の昆虫と同様に幼虫の時代には、その体には色がついていなく、成長するにつれて色が付いてきます。
体色は種類によって異なりますが、茶や黒といった色になります。
成長し、やがて羽の生えたシロアリの成虫は巣別れのために群飛を行います。
しばらくの間、飛行し地上に降り立つと羽を落とし、雄と雌が一対となり巣を作ります。
つまり、羽が落ちている場所には、近くにシロアリが住み着いたという証拠なのです。
自宅の敷地内、近所に羽が落ちていたら要注意!早めにご相談ください!
「自宅付近に大量に羽アリが・・・、これって全部シロアリ?」
羽アリ全てがシロアリというわけではありません。普通のアリにも羽アリはいます。普通のアリであれば、家には何の被害もありません。
気分的にはよくありませんが・・・。
しかし、シロアリだとしたら、自宅に大変な被害を受ける可能性もあります。
飛んできた羽アリがシロアリなのか、クロアリなのか、見分け方を教えますので、しっかりと見分けてください。
もし、飛んできた羽アリがシロアリだった場合、既に付近に巣を作っているかもしれません。
お早めにご相談を!
シロアリ | クロアリ | |
触覚 | 先にまっすぐ伸びて数珠状の触覚を持ちます。 | くっきりと「くの字」型に折れ曲がっています。 |
胴体 | 頭を除く、首から胸、尾までが寸胴の体型。 | 頭、首、胸、尾それぞれにくっきりとしたくびれがあります。 |
羽 | 前後の羽の大きさが同じ。 | 前羽が大きく、後羽が小さいのが特徴。 |
ヤマトシロアリは関東地方に多く生息し、光や風を嫌かるので、排出物や土砂等などで蟻道と呼ばれる侵入経路を作り、地中や物の表面を移動しながら被害を拡大していきます。建物の床下やその周辺を調べて、基礎・束石・土台の表面に蟻道が作られていないか確認してみましょう。シロアリは進行方向に邪魔なものがあれば、プラスチックや石なども噛み砕いてしまいます。
木材腐朽とシロアリによる被害とは見分けがつきにくいですが、両者は次の特徴で区別できます。
シロアリ被害の場合
シロアリは外気に直接触れることを嫌うので、木材の内部を通り食害します。ヤマトシロアリは、特に巣は作らず、加害場所が巣を兼ねています。床下などの湿った木材を好んで食害し、外面から被害を確認することは難しいのですが、木材表面をたたくと空洞音がしたり、指で軽く押しただけでへこんだりします。この際、内部でシロアリが活動中であれば、シロアリの発する警戒音を聞き取る事ができます。
腐朽の場合
シロアリによる被害では食害された孔道があるのに対して、木材腐朽では褐色や白色などに変色しています。乾燥すると繊維方向に多数の亀裂が確認できます。
▲シロアリに食害された床下の柱